MXGP 山本鯨連載!『鯨ウォッチング』Vol. 7
今回のMXGP 山本鯨の『鯨ウォッチング』は、スペインGPレース中のクラッシュにより負傷の山本鯨選手の心配される怪我の状況、近況を中心にお届け。
今季好調の山本選手、サンドコースに苦しめられたヨーロッパGPとラトビアGP以外のレースでは確実にポイント獲得。これから更に上に行ける手応えをつかんでいたタイミングでの負傷… 残念ながら先のフランスGPは欠場で、MXGPクラスへステップアップ後、初の欠場ということに。
心配な怪我の状況から先にお伝えすると「右肩靭帯損傷」、「上半身の強い打撲」とのこと。肩の靭帯へのダメージが心配されますが、上半身の強い打撲というのも詳しく聞いてみると「肋骨、鎖骨、肩甲骨が大きくズレている」とのことでクラッシュの激しさを想像させます。
スペインGPでのレース1、転倒時の状況も山本選手に伝えてもらいました。
「転倒した状況は、17.18番争いの真っ最中で、急な下りから直角のコーナーを経てリズムセクションに入ります。下りから12本位の固くなった轍がリズムセクション終わるまでずっと続いている難しいポイントで、タイム差も大きく動くセクションでした。ジャンプ踏みきりでマシンが傾いたのを直したら、着地する轍の判断が遅れて、轍に入る時に体がバイクとずれた状況になってしまい、そのままジャンプし、コース横のタフブロックの上に着地。そのままコース端まで投げ飛ばされました。」
コースとセーフティーゾーンとの高低差がかなりあったようで、通常のクラッシュよりもダメージが大きくなってしまったもようです。
日本語だと「烏口肩峰靭帯」の損傷。他の肩の靭帯とも連携する部分のようです。
気になる全治期間、レース復帰時期に関してですが、現時点で未定・調整中とのこと。ダメージの回復状況と所属する Team Honda Redmoto Assomotor との判断になるそうです。
ここまで、心配な情報ばかりになってしまいましたが、山本選手から日本のファンの皆様に「ポジティブ」なコメントも届いています!
「こういう状況になってしまった事は哀しいですが、元に戻る事はできない。今のポジティブな点とネガティヴな点をしっかり判断して、最善を尽くしてレースに復帰します。
皆さんの協力のお陰で、17, 18位がしっかりと自分の走れる順位になってきていると感じています。レース前半では、15位以内での走行も多々あり、モチベーションは凄く高いです。皆さんのちょっとした思いがレースの結果にも繋がってくれると思いますので、是非応援よろしくお願いします。」
上記写真は、イタリアのトレーナー自宅でのもので、リハビリの様子が山本選手の元気な様子と伝わる一枚。
既に、自転車でのトレーニングも再開! クレバーな山本選手、コメントにあるように残念な負傷も、現状をしっかりと見極めてしっかりと前を向いてくれています。
下記、山本選手が実際にMXGPで使用したヘルメットプレゼント企画もまだまだエントリー受付中! 唯一の日本人ライダーとして世界最高峰MXGPシリーズ参戦。我々日本のレースファンへ、勇気や希望を届けてくれる存在の山本選手へ応援コメントと共に、ヘルメットプレゼント企画にも是非とも応募しましょう。
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photo courtesy Kei Yamamoto