【まさかの結末!】2015AMAモトクロス250MXチャンピオン決定!

sr141230banner

AMAモトクロス最終戦Rd.12 アイアンマン。AMA史に残る僅差のポイント差で迎えた2015AMAモトクロス250MXクラスのタイトル争いでしたが、ディフェンディングチャンピオンのジェレミー・マーティンが2年連続のタイトル獲得! ヤマハにとっては、1979年以来のAMAタイトル連覇という記録に。

 

 

2点差でポイントリーダー、マーティンを追っていたレッドブルKTMのムスキャン。プラクティスではマーティンに次ぐ2番手のタイムで好調のまま、モト1がスタート。マーティン、ムスキャン共にスタート中盤からポジションアップを図り、順位の入れ替えもあったのですが、2周めにムスキャンのマシンにトラブルが…

 

 

エンジンストップ、再始動を繰り返し、そのままリタイア。タイトル獲得の可能性はほぼ絶望的なものに。KTMやムスキャンからトラブルに関しての正式な発表はありませんが、電気系統と噂されています。KTMファクトリーマシンの電気系統と見られるトラブル、450MXではRd.2 グレンヘレンでダンジーが同じようなエンストを繰り返すトラブルに見舞われ大きく順位を落としたことも。

 

 

絶望の中、マシンをピットエリアへと戻す途中で一瞬崩れ落ちるムスキャン。中継ではピットの奥様やメカニックの姿も映しだされ、見ていて胸が締め付けられる思いでした。これは、つらすぎる…

 

絶望の中でもマシンを押し続けなければいけなかった理由は、モト2での逆転の可能性も数字上は残っていたことと、モト1とモト2のレースインターバルはたったの1時間。メカニックが作業出来る時間は約40分前後と言われているので、可能性がある限り、少しでも早くマシンをメカニックの手に引き渡す必要があったのです (T_T)

 

 

レース結果は、マーティン総合6位 (4-9)。ムスキャン総合10位 (40-3)。ムスキャンのモト1、ノーポイントを受け、マーティンはモト2でも確実に走りきりタイトル決定。ニューモト上で、アンケート企画行う等、250MXクラスのタイトル争いに注目する記事もシェアしてきましたが、まさかマシントラブルで決着がついてしまうとは…

 

過去、AMAモトクロス最終戦の僅差のタイトル争いでのマシントラブルは、1995年のライアン・ヒューズ(カワサキ)の最終ラップのチェーン切れ。2001年のラングストン(KTM)のリアホイール破損によるリタイアという語り継がれるハプニングがありましたが、今回のムスキャンのマシントラブルも同じようにAMA史に残ることでしょう。

 

 

因みに2年連続のチャンピオンとなったJ・マーティンもRd.2 グレンヘレンのモト1でスタート直前に電気系統と見られるマシントラブルでエンジンストップ。急遽、スターティンググリッド裏でマシン修復が行われ、上記画像のように全員がスタート後に、一人最後尾から追い上げるというハプニングもありました。

 

こうしてみると、タイトルを争ったマーティン、ムスキャン共に電気系統と見られるトラブルに見舞われたことに。技術の発達と共に電子制御のパーツがマシンに増えることに比例して今後も電気系統のトラブルがオフロードバイクレースの世界でも増えていくのでしょう。

 

最後にムスキャン、一番辛いはずなのに表彰台でのインタビュー等、チームや奥様、ファン、それにマーティンを称えるコメントもあり、素晴らしいスポーツマンシップを感じさせる姿でした!

 


You may also like...