Gモト|「THE RIDER」中島漱也 vol. 4
「中島 漱也」「なかじま そうや」。プロ3年目、国際A級ライダーだった父を持つ20歳。 キッズ時代から勝ち続けプロとなり、現在はキッズライダーから人気も高く、関東モトクロス界を牽引するライダーへと成長。今回のTHE RIDER中島漱也は「チャンピオン獲得へ向けた後半戦」、同世代の「あのライダー」への想いをテーマにGモト目線でお届けします。
Gモト:まずは、約2ヶ月のサマーブレイク明け「全日本モトクロス選手権 第4戦 近畿大会」の総評を教えてください。
中島漱也:決勝は両ヒート共にスタートが決まらず、後方から追い上げるレース展開でヒート1が4位、ヒート2が5位で総合4位でした。ライディングは悪くなかったんですが、レース序盤からトップグループで走らないとチャンピオン獲得なんて話になりません。
Gモト:スタートが決まらなかった原因は?
中島漱也:スタートゲートへの反応があまり良くなかったのと、ゲートを越え1コーナーまでの加速の失敗です。
Gモト:スタートを成功させるため今後の対策と取り組みを教えてください。
中島漱也:スタートエリアの土質を考えた整地、クラッチをミートさせる時のエンジン回転数など、ひとつひとつに集中して取り組む必要があります。どれひとつ欠けてもスタートは決まらない。
Gモト:チャンピオン獲得に向け、ヒート優勝するには何が必要ですか? 必要な事を達成する為への取り組みは?
中島漱也:まずスタート。必ずトップ5で1コーナーを通過する必要があります。ライディング面では課題が山積みです。そこをひとつずつピックアップし練習。と同時に毎戦、自分の力を100%しっかり出し切る準備をしレースに臨みます。
Gモト:前回のTHE RIDERで海外に挑戦したいと話してらっしゃいましたが、今回の近畿大会には現在、世界最高峰で活躍中の「同世代」下田丈選手が参戦。世界で活躍している下田選手と中島選手ご自身のライディングとの違いは?
中島漱也:下田選手の走りは別次元でした。本当にスムーズ。レース中スムーズに走るってすごく難しい。スムーズに走ることを意識すると「ミスが出ないペース」になりがちで単純にラップタイムが遅くなってしまうんです。下田選手はしっかりスピードもあり、さらにミスがないスムーズな走りをしていました。
Gモト:キッズ時代には日本で一緒に走っていた下田選手。ご自身の目的を達成するためには最適な比較対象になると思いますが、下田選手に追いつくためにライディング面など変えなければならない事があると思うんです。具体的に何を変えていきますか?
中島漱也:ライディングに関しては、どのラインを選択すれば「1番スピードが落ちないか」どのラインが「1番トラクションするか」さらに、0.1秒を縮めるのことに対し、貪欲になる行動が必要。また自分のバイクが良くなってる分、バイクのパワーに頼りすぎてる部分が多くある。バイクに頼るのではなく、バイクの性能を自分が引き出せるよう取り組みます。自分が目指している海外では、選手が僅差で戦っています。この課題をクリアしなければ自分の目的は達成できません。
Gモト:海外のレースを動画でも研究されていらっしゃいますが、どのような動画を見てらっしゃいますか?
中島漱也:基本的にはAMAとMXGP両方のレース動画です。アメリカとヨーロッパでライダーのスタイルも大きく違うので、全部良いとこ取りしてやろうって思ってます。
Gモト:参考にしているライダーは?
中島漱也:この人って限定はしてないです。様々なライダー良いところを参考にしてます。
Gモト:1日も早く世界に挑戦するためには、どのような結果が必要ですか?
中島漱也:まずは全日本モトクロスで好成績を残し、海外挑戦のチャンスを掴み取る事が必要です。
Gモト:何年までに世界に挑戦したいですか?
中島漱也:出来るだけ早く行きたい。海外を経験したいというよりそこで結果を残したい。
たくさんの事を吸収できる若いうちに行かせてもらえるように日々努力しています。
Gモト:ウェア新色ですね! ニューカラーは、いかがですか?
中島漱也:今回は赤がメインのウェア。デザインは今シーズン1番お気に入り!
Gモト:ウェアのデザインも開発者さんと話して決めるんですか?
中島漱也:ほとんどゴールドウィンさんのデザイナーさんにお任せしています。
Gモト:ウェアのテストは市販化に向けたテストですか?
中島漱也:市販化に向けたテストが進んでいます。ウェアだけじゃなく、グローブなどもテスト中です。
Gモト:いつ頃の市販化に向けたテストなんですか?
中島漱也:市販する時期は明確に決まっていません。ゴールドウィンさんの強みはすべてにおいて高クオリティな所なので時間はかかると思います。
Gモト:ゴールドウィンさんのウェアは、他メーカーと何が1番違いますか?
中島漱也:2つあるんですけど、動きやすさと軽さです。僕は市販化用とは別にレースタイプのウェアを着させてもらっています。もちろん動きやすさと軽さは別次元ですが、市販化用のウェアも高いクオリティになっています。
Gモト:ウェアの何が1番お気に入りですか?
中島漱也:背中のゼッケンとスポンサーロゴが印刷になっています。風通しも良く見た目もお気に入りです。
Gモト:市販化されていない特別なウェアを着ている事に対しての気持ちを教えてください。
中島漱也:このウェアのお陰でライディングのしやすさも他の選手に比べてアドバンテージをもらえているので、言い訳はできないですね!
Gモト:次戦、熊本のレースに向けてコメントをお願いします。
中島漱也:次戦は縁起のいいHSR九州での全日本モトクロス選手権 第5戦 。課題のスタート、ライディングにも磨きをかけてしっかり準備して優勝狙いに行きます。
現在、ランキング4位。全日本は残り3戦。チャンピオン獲得に向け自分で掲げた目的、目の前で見せつけられた同世代の世界的なライディングレベル。この2つ、中島選手に限らず若手世代の共通事項だと思います。そこにチャレンジする中島選手を今後は取材していきます。 レースファンの皆さん、是非とも会場でリアルタイムで観戦して、コースサイドから腕をグルグル回して応援してください。 Gモトと一緒に「中島漱也」の発信するモトクロスをエンジョイしましょう!
GSPEEDTOKYO|ジースピードトウキョウ
Gモト – The Newsmoto