モトゴシップ|ロマン・フェーブル「契約更新」MXGP カワサキファクトリー
FIMモトクロス世界選手権 2015年の最高峰 MXGPクラス王者、ロマン・フェーブル。カワサキファクトリーとの契約更新を発表。
まだまだシリーズ前半戦のMXGPシリーズですが、第7戦 ラトビアGP終了時のランキング2位のフェーブルにとっては、今後のタイトル争いに大きなはずみとなることでしょう。
2019年にヤマハから2年契約でカワサキへと移籍したフェーブル。今回発表されたリリースによると、更新された契約内容も再び「2年契約」。2022年、2023年というもの。現在29歳のフェーブルにとって、最盛期をカワサキで迎えることとなるはずです。
これまで長年カワサキファクトリーを委託運営してきた「MX ESCA」チームとカワサキとの契約終了が先にアナウンスされており、それと同時にフェーブルの去就問題も大きな話題となっていたタイミングでの今回の契約更新の発表。カワサキとしては、新体制となる来季以降もガッチリとフェーブルをキープしたかったという意向の表れと見るべきでしょう。
2015年のタイトル獲得後、度重なる負傷もあり、タイトル争いから遠ざかっていたフェーブル。しかし、カワサキ移籍後は徐々に本来の調子を取り戻し、再びタイトル争いにカムバック。今季はシーズン開幕前から好調を維持。特にスピードに関しては、王者ガイザーやレッドブルKTM勢を凌ぐレースも多く、今後のタイトル争いから目が離せないライダー。課題としては、マシン挙動が落ち着かずに転倒に至るというケースが今季は特に多く目に付く点でしょうか。
新体制となる来年のMXGPカワサキファクトリーをどこのチームが運営することとなるのかも非常に気になるモトゴシップ。現ハスクバーナファクトリーを運営する、IceOneチームというモトゴシップもあるようですが… 今後もMXGP関連のモトゴシップも追いかけ〼
以下は、リリース内のフェーブルによるコメントです。
「2021年のチャンピオンシップに集中し、チームのために最善の努力をするためには、今回の契約が非常に重要でした。今の私はMXGPタイトル争いで最も速いライダーの一人です。2年間の契約により、KX450での自分の能力をさらに伸ばしていくことができます。KX450は私の好みのパワーデリバリーという点で、すでに私のスタイルに合っていますし、コンパクトなシャシーは私のライディングスタイルやボディポジションにとても合っています。今は時間と場所があるのでマシンとのパッケージを微調整し、必要なトレーニングを続けて自分の目標である、カワサキでのMXGPタイトルを獲得したいと思います。」
via: Kawasaki Motors Europe
Ray Archer