AMAスーパークロス事件簿|激突首位バトル「クレイグ VS. モジマン」@ 2022 シアトルSX

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接触伴う熾烈なバトルが開幕戦から話題の 2022 AMAスーパークロス。第12戦シアトルSXでも注目すべき接触バトルがあったのですが、今回は250SXウエストのメインレース序盤でのクリスチャン・クレイグとそれを追うマイケル・モジマンとの接触シーンとレース後のトピックをシェア。

ホールショットから得意の先行逃げ切りレースに持ち込みたいクレイグに後方からモジマンが迫るレース3周目に事件は発生。序盤のペースに勝るモジマンは、フィニッシュジャンプ直前の180度コーナーでクレイグのイン側へ思い切って仕掛けた直後に両者のマシンは接触…。続きは以下映像で。エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

当たっているか、当たっていないかで言えば、間違いなく当たっています。とはいえ、接触そのものはモジマンが首位浮上パッシングに成功した直後にリアタイヤがクレイグに接触という形。転倒したクレイグに対して、モジマンはこの接触でリアブレーキローター破損でペースダウン。難なく首位浮上ローレンスがクレイグの再スタート後の猛烈な追い上げを退けての優勝。序盤に首位を争ったクレイグとモジマンは、2位と3位で優勝を逃す結果に。

接触そのものは、個人的にはクレイグの不注意? 判断ミス? が招いたものだと考えます。直前のライン取りやトリプルジャンプ滞空時間中にモジマンの位置は目視している様子は映像からも確認出来ることが理由。実況のカーマイケルも言う通り、既にイン側ラインを選択していたモジマンを無理にねじ込むようなことはせずに、ラインを切り返して立ち上がり勝負に懸けるか、一旦先行させるという2択が、ポイントリーダーとしてのスマートな選択だったのではないでしょうか?

 

 

レース後のクレイグはライブ中継画面からにじみ出るほどの怒り心頭。表彰台でのコメントでは過去の接触も持ち出すほどでした。対するモジマンは、アグレッシブであったことは認めるもクレイグは自分の位置を確認しており、映像で確認しても、そもそも転倒を意図するような接触ではなかったとする趣旨の発言。

海外メディアやSNS上の発言を多く見ると、クレイグの判断ミスを指摘する声が多数という印象。それを受けてか、クレイグはSNS上で、レース直後の発言は興奮状態にあり質問に対して過剰に反応してしまったと釈明。モジマンの接触は問題ないものであったことと、アグレッシブなレースそのものも問題ないと発言しました。

 

 

第12戦シアトルSX終了時点で、クレイグは1レース分「26点差」の大量リードをキープ。大きなトラブルなければこのまま自身初タイトル獲得は濃厚でしょう。しかし、30歳という年齢に加えて、来季は450クラスステップを視野に入れていることを公言しており、最初で最後? の250SXタイトル獲得のチャンスを前にプレッシャーが高まっている状況が今回のクレイグの判断ミスを誘発した可能性も否定できません。

下田丈選手の復調や東西シリーズ混走「ショーダウン」も2戦控えている状況。250SXウエストのタイトル争いや優勝争いは、新たな局面を迎えています。まだまだ大注目のAMAスーパークロス、ニューモトではしっかりシリーズをフォローしていきます!

 

Octopi Media


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