モトゴシップ|ジェフリー・ハーリングス「首負傷欠場」情報まとめ

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新ウィナー誕生や上位勢僅差のバトルが見応えあった 2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第7戦 ファエンツァGPでしたが…。あまりにもショッキングな大事件発生! 最高峰MXGPクラスでポイントリーダーのジェフリー・ハーリングスが、レース当日のフリープラクティスにジャンプ着地で転倒。頭部強打、首、肩にダメージを負い、ドクターヘリで病院に搬送され、そのままレースを欠場。

 

転倒時の様子から深刻なダメージの可能性を予感させる、まさかの瞬間ビデオから現時点での負傷情報まとめ。

 

 

まずは転倒の瞬間から、ヘリで搬送される様子までをビデオでチェック。

 

 

現地や中継内の空気が一瞬にして急変した様子がビデオから伝わってくるビデオ…。フリープラクティス4周目に転倒したセクションは1コーナー直後の連続する小さなテーブルトップジャンプ。着地時にワダチや柔らかい路面でバランスを崩した模様。直後に第7戦ファエンツァGP欠場に関するリリースが出されましたが、負傷に関する詳細の記載はありませんでしたが、情報錯綜する中でレース後のリリースと精密検査後のリリースの内容を以下で抄訳まとめます。

 

 

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心配されるハーリングスの怪我の状況について。首と肩に大きなダメージを受けましたが、心配された神経へのダメージはなく、全身の感覚はあるとのこと。幸運にも最悪なケースも想定された深刻なダメージには至っていないとのことで、上記画像のような自虐的なSNS投稿も確認できました。負傷に関する詳細な記述はないものの、今後2週間は上半身を療養させる必要があり、9月29日にMRI再検査が予定されているとのこと。

 

 

第6戦で現役最多のGP通算90勝(カイローリに並ぶ)を達成した翌戦での負傷欠場。第7戦終了時点でもそれまでの大量ポイントリードもあり「60点差から22点差」となるもののポイントリーダーの座をキープしますが、9月29日の再検査の日程が出たことで、リリース内では「第8戦〜第11戦の4大会欠場」が併せて発表に…。

 

第7戦負傷欠場、第8戦〜第11戦(第6戦〜第8戦イタリアのファエンツァ3連戦、第9戦〜第11戦イタリア、マントヴァ3連戦)の4大会欠場の発表により、5大会10レースのノーポイント確定。これで事実上、タイトル争い脱落ということになりました。

 

コロナ禍で第3戦から再開されたMXGPシリーズ。「同一会場・1週間3大会開催」トリプルヘッダーとも呼ばれる3連戦が「4会場・計12大会(24レース)」が予定されています。負傷だけでなく、そのタイミングでもハーリングスにとっては不運なものとなり、その代償は非常に大きなものに。

 

 

第11戦までの欠場が発表されていますが、復帰時期に関する記述はありませんでした。再検査以降に判断されることとなる復帰のタイミング。まずは治療・療養優先となるでしょうが、タイトル獲得絶望的な状況で早期復帰の判断が下されるかは疑問な点。

 

自他共に認めるアウトドアモトクロス世界最速ライダー。負傷の負の連鎖を断ち切ることは出来るのか? 今季のハーリングスは、これまでのように「絶対優勝」というマインドセットから、何位だろうと負けレースを受け入れて、シリーズ通しての安定感を最優先させる旨のコメントを何度も目にしてきましたが、まさかフリープラクティス中の転倒により、こんな結果になるとは…。

 

過去何度も自身の転倒負傷により、タイトルを逃してきたハーリングス。その度に復活して逃したタイトルを取り戻してきたレースキャリアを見続けてきただけに、一日も早い回復を祈るばかりです。

 

Ray Archer


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