アメリカ人GPライダー|トーマス・コビントン映像作品『Moments』
2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ、最高峰MXGPクラスで唯一のアメリカ人ライダー、トーマス・コビントン。
アマチュア時代はプロサーキットカワサキからプロデビューが約束された逸材として活躍のトップアマチュアでしたが、スポット参戦していたMXGPシリーズへ急遽予定変更のフル参戦。拠点をヨーロッパへと移し、MX2クラスではハーリングスやプラドといったGP王者達を相手に総合優勝4回、表彰台登壇16回、国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ」アメリカ代表も務めるトップライダーへと成長。
2019年には、MXGPシリーズのMX2クラス参戦年齢制限レギュレーションの存在もあり、母国アメリカのAMAへ活動場を移してハスクバーナファクトリーから参戦も、思うような活躍が出来ない上にウィルス性疾患感染による体調不良もありシーズン半ばで戦線離脱。
2020年はマシンを450ccに乗換えて再び渡仏。MXGPクラスにヤマハサポートチームから参戦中。そのコビントンのイギリスでのライディングをメインにフィーチャーしたビデオをシェア。エンジョイ!
GP史を振り返ると多くのアメリカ人ライダーが参戦、主要タイトル獲得してきた歴史があります。その多くはアメリカで好条件の契約が獲得出来ずに仕方なく活躍の場をヨーロッパに求めたケースが大半でしたが、コビントンは自らGP参戦を選択するというレアケースともいえるでしょう。奥様もGP参戦で出会ったモンスターエナジーガールも務めたイギリス人女性!
そしてコビントンを語る上で外せないのは父親の存在。モンスターエナジーのスポーツマーケティング部門のNo. 2を務めるお偉いさんでモータースポーツ以外にも多くのメジャースポーツを手掛る超重要人物。今季も含めて、ロックスターエナジーハスクバーナ在籍時以外はモンスターエナジーがコビントンをサポートし続けています。
MXGPシリーズの冠スポンサーもモンスターエナジーが務め、AMAスーパークロスを筆頭に欧米のモトクロス界最高峰シリーズはモンスターエナジーのスポンサードがなければ成立していないともいえるでしょう。
コビントンのコロナ禍以前のGPでの結果はノーポイントにDNSという、そのポテンシャルに見合った活躍は影を潜めています。上記ビデオは久々に見る本来のライディング。MXGPシリーズ再開後のアメリカ人ライダー、コビントンの活躍に注目していきましょう!
MX Vice