ニューモトインプレ|LEATT(リアット)新作ブーツ「GPX 5.5 FLEXLOCK」
【2019年12月18日の記事を再編集】
情報解禁のタイミングもあり、メディアやSNS上で現在もっとも話題のモトクロストピックのひとつがコチラ。「LEATT(リアット)」新作ブーツ「GPX 5.5 FLEXLOCK」。
医師や研究機関、さらに実際の故障事例データや人体構造学に基づいた研究開発を重ね、ネックブレース等のプロテクションアイテムのパイオニアとして知られる、信頼と安心のブランド「LEATT(リアット)」新作ブーツ「GPX 5.5 FLEXLOCK」ですから、今回も独自機構等の機能面にも期待したいところ。
その新作ブーツ「GPX 5.5 FLEXLOCK」を新作発表情報解禁前の12月1日、茨城県のMX408で開催された「2019 一将祭」で、フライングインプレさせていただきました! ある意味、世界最速インプレッションをお届け。
AMAライダーのライアン・サイプスとハードエンデューロライダーのジョニー・ウォーカーによって、3年の月日をかけて開発に成功した新作ブーツ「GPX 5.5 FLEXLOCK」。まずは明らかにされた注目すべき斬新な機能面からフィーチャー。
【追記】
「LEATT(リアット)」からリリースされた、新機能紹介ビデオを追加。満を持して登場の新作ブーツ注目点をフィーチャー。シンプルな構成で誰にでも分かりやすい紹介となっています。
以下は、実物ハンズオンしての新作ブーツについての記事と続きます!
モトスクープ|リーク画像入手「LEATT(リアット)」モトクロスブーツ開発中?
以前シェアした、リーク画像そのままのルックスで登場(樹脂パーツ素材に変更あるかも?)。現在主流ともいえる樹脂パーツ多用し、プロテクションや高剛性化を実現。トレンド感あるルックスに主張しすぎないロゴマークはウェアブランド問わない好印象。
他に類を見ないレベルのフラットさを実現している「GPX 5.5 FLEXLOCK」ブーツ内側。上部(上記画像では白部)はラバー製。さわっただけでグリップ力の高さを期待させるには十分すぎる質感には驚きました。実際のライディング時にも期待を大きく上回るホールド感を得られました。アジア人の特徴、幅広のつま先部にも窮屈さを感じさせない作りながらスリムなブーツ先端外観。
リーク画像で最も気になっていた赤いパーツ。異なる2種類のパーツが用意され、付け替えることによって横方向の動きのみに対し「固定」と「フレックス(柔軟)」を選択可能。このシステムは、ネックブレースのパイオニアである「LEATT(リアット)」ならではのもので「フレックスロックシステム」という名称。デフォルトは、フレックス型が装着済みです。さらにふくらはぎ部にヒンジ式機構パーツも採用。前後の可動域と操作性を確保しながら、足首へのプロテクションを追求する姿勢が表れています。
固定型使用時、業界最高峰クラス某MXブーツと比較して足首への負担を「37%以上」、ヒザへの負担を「35%以上」の軽減に成功。すごくないですか、この数値? 具体的数字と機能で論理的にプロテクション効果を証明出来るのは信頼と安心のブランド「LEATT(リアット)」ならではの強み!
ブーツ最上部ベルクロ部。通常、バックルをカチッと止める度にベルクロを数回アジャストしなければならなかった部分ですが、一方向(前から後)だけにスライドするベルクロを採用し、ブーツ装着時のわずらわしさがゼロに。なんでこの新ベルクロを他のブーツでも採用されなかったのか不思議なくらい驚きました。これまでとは異次元レベルのフィット感を誰でも簡単に体感することが可能に。これは他社も追随してくるのではないでしょうか? 試着でもいいので是非とも一度、体感していただきたいです。これまでの締め付けるタイプのフィット感とは一線を画す、しっかりと包み込むフィット感をお手軽に実現。
まず肝心のインプレライダーについて簡単な紹介。元国際A級、引退後は一将祭を中心に年に数回のライディングを継続。KX250F所有。さて、肝心のインプレッション。ブーツを慣らすために新品のブーツを朝から履いていましたが、ニーブレース着用もブーツの足入れ感やフィット感は好印象。可動域に負荷をかけたりする動作でも、ブーツ本体に変なシワや樹脂パーツに歪み等の違和感はなし。履き心地は最初から素晴らしかったです。
コースコンディションは少々マディ気味に加え、下地の硬質路面が所々で露出する難しいコンディション。トラクションの悪さやワダチでバランスを崩すことも多く、何度も地面に両足をつけながらというバタバタなライディングでしたが、プロテクションアイテムとしてのブーツのインプレには最適だったかもしれません。
プラクティスを経て参戦した、レジェンドクラス決勝レース。バランスを崩し、足をつくもののマディでスリップ。転倒した際のマシンに外側を向いた足が完全に下敷きとなるヒヤリとする場面がありました。最初はヒザもしくは足首の靭帯を痛めたかのような自分の足の様子に驚きましたが、冷静に力を入れてみるとダメージはなし。ブーツ内で足首からふくらはぎ部までがスキマなくフィット感で守られていることを確認できた瞬間でした。軟質路面&超低速での転倒でしたが、泥の付着した450マシンの重さは皆さんも想像に難くないはずです。
スピードが出るセクションでの素早いギアチェンジやブレーキング、大きなコーナーでアクセルを開けながら細かいブレーキングも要するセクションでもつま先部の操作性も上々。転倒は想定外でしたが、プロテクション効果はインプレ初日から実感出来ることに。「フレックスロックシステム」パーツ変更による違いを体感する機会はありませんでしたが、足首のプロテクションと極上フィット感、マシンコントロール時の好印象はスキルを問わずにオススメできるレベルであると断言出来ます。
ビジュアルのカッコよさ、改めて購買意欲そそられる点です。所有している、アルパインスターズ「テック7」を比較対象としてみると、ほぼ同じ大きさ(高さ・横幅)でした。テック7も足入れ感の良さで定評あるブーツですが、テック7に「フレックスロックシステム」等の新機能が複数加わった最新ブーツという印象。長い期間のライディングを重ねたり、よりしっかりとした剛性感を求める上級者レベルならば「フレックスロックシステム」が対応してくれるでしょう。
気になる点としては、テスト段階から改良重ねて海外メディアでは評価高かったバックル部。機能面で問題を感じませんでしたが、締め付ける時に少し固いかも?という印象。バックルが外れやすいブーツも目につくので、カチッとしたしっかり感に問題はないのですが事前のお知らせ程度ということで。もう一点は、気にしすぎかもしれませんが、スネ部のロゴマークがもっとフラットでも良かったのでは? という点。ステップやマシン各部に接触することが多い箇所だけに「ギア」としてのプロダクトと見ると、凹凸は極力少ない方が良いのではと思いました。ここまで2点、いずれもMXブーツとしての必須機能や問題点では全くありませんが、今後の可能性の高さを感じたのであえて記述しました。
「フレックスロックシステム」採用により、ひとつのブーツで幅広いライダー層に優れたフィット感と足入れ感を持つブーツを実現した、LEATT「GPX 5.5 FLEXLOCK」。新機能ばかり話題に上がりがちですが、その機能がもたらすフィット感の素晴らしさ、オススメし〼
以下は、開発ライダー務めたジョニー・ウォーカーとライアン・サイプス登場のLEATT「GPX 5.5 FLEXLOCK」解説ビデオです。ライディングと実際のブーツを手にとってのコメントは英語が分からなくてもLEATTの開発コンセプトが理解できる内容となっています。
「LEATT(リアット)」2020年モデルは以下、記事リンク先でご紹介中。併せて是非チェックお忘れなく。
今回ピックアップした「GPX 5.5 FLEXLOCK」以外にも「LEATT(リアット)」2020モデルは絶賛販売中。是非とも、WESTWOODウェブストア で商品詳細やお値段等、ご覧になって下さい。
「LEATT(リアット)」商品のお求め・お問い合わせは、WESTWOOD まで。