MXGP事件簿番外編|まさかの珍事「ジャージ着忘れ」アントニオ・カイローリ@2018 ヨーロッパGP
気温マイナス、雪や雨の影響もあった過酷なコンディションで行われた、2018 FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ 第2戦 ヨーロッパGP(オランダ)。
この大会を総合2位で終えた、現役最多のV9王者アントニオ・カイローリ(KTM)にまさかのハプニングが起こっていたのでした…
決勝レース2のスタート直前、寒さ対策着用のジャケットを脱いで集中を高めていこうとした時に驚きの事実が判明するのでした… 以下ビデオで一部始終をチェック。エンジョイ!
エンジョイ!
ジャージなしの黒のインナー姿はある意味、「裸の王様」感…(笑)
グリッド隣のグレン・コールデンホフ(KTM)に指摘されるまでジャージ着忘れていることに気付かず!
この時点でスタートまでのカウントダウンは開始されており、V9王者もさすがの慌てぶり… 冷や汗を通り越して心臓が口から出るレベルで心拍数急上昇の瞬間でしょう。
ライブ中継を観ていましたが、この時の実況ではカイローリがスタート直前に寒さ対策のジャージをもう一枚着用している模様…的なコメントがありましたが、真相はまさかのジャージ着忘れ… カイローリはコメントで「寒くて一日中ジャケットを着込んでいた為、ジャージ着るのを忘れた…」とのこと。
幸運だったのが、コールデンホフがチームメイトだったこと。ジャージ着忘れ指摘だけでなく、慌てるカイローリのジャージ着用のお手伝いまでする「いい人」だったこと(笑)
仮にジャージ着忘れに気付かずレースしていたら… MXGP公式ロゴ無しや背番号なし等の理由で「失格」のペナルティが下されていた可能性高いです。
幸運もありましたが、カイローリの本当に凄いところが、このハプニングの後のスタートで「ホールショット獲得」のサプライズ! しかもこのホールショットは開幕から4レース連続ホールショットという事実。ある意味「ヤバすぎるスキル」認定スタートともいえるでしょう。
MXGP V9王者レベルになるとジャージ着忘れくらいでは動じないのか(そうは見えませんが笑)? それともハプニングが究極の集中状態「ゾーン」突入のきっかけとなったのか? いずれにしてもカイローリに「弱点」はなさそうです!
上記スタート直前画像。真剣にグリッド選択やコース状況等、打ち合わせするカイローリの姿。厳しい表情と真剣な眼差しが「カッコイイ」のですが、このジャケットの下にジャージ着忘れ&この後あわてるという結果を知ると、V9王者に最大級のリスペクトを表しつつも… 笑いが込み上げてくるのも仕方ない… 好きです、カイローリ(笑)
レースビデオ&リザルト|2018 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第2戦 ヨーロッパGP(オランダ)
Ray Archer