ヤバすぎるスキル|2017 AMAスーパークロス@フェニックス「激烈パッシング」3選!
2017 AMAスーパークロス 第4戦 フェニックス、好コースレイアウトも影響して各クラスでヒートレースからメインレースまで熾烈なバトルが随所で行われていた見応えある一戦でした。
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その中でも印象に強くのこったパッシングをピックアップ。Tボーン気味の激しいものから、セオリー通りの完璧なものまで、これぞスーパークロスというものばかり。
エンジョイ!
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セミレースで2位走行のアルバートソン(スズキ)にハーン(ヤマハ)が襲いかかった瞬間。アルバートソンがイン側を抑えようとラインを変えますが、時すでに遅し… パッシング試みようと激しい飛び込みを見せたハーンの勢いに弾き飛ばされコースアウト。
見た目のインパクト大きいのでハーンのアグレッシブさばかりが目立ちますが、バトル内での駆け引きにハーンが勝利したと見るのが妥当であって、アルバートソンのコースアウトは結果的に起こってしまった仕方ない形。特にスーパークロスではイン側のラインを激しく争うシーンが多いのでよく見るケース。
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450SXメインレースのスタート直後から激しく順位を入替えていたミルサップス(KTM)とマルコム・スチュワート(スズキ)。フィニッシュジャンプ直後のフラットコーナーでのセオリー通りのパッシングシーン。イン側からベストラインで旋回するマルコム相手に、ミルサップスはアウト側から素早くクロスラインでマルコムの更にイン側にマシンをねじ込みます!
大柄なライダー同士のぶつかり合い。イン側に上手く飛び込んだミルサップスの貫禄勝ちといった形。個人的にはマルコムの上位での活躍をもっと見たかったのでコースアウト転倒という結果は残念でしたが、このケースはミルサップスの方が明らかに一枚上手でしたね。これも転倒は結果論として仕方ない…
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250SXメインレースでのニコレッティ(スズキ)がデコティス(ホンダ)に仕掛けた完璧なパッシング。フープス後のコーナー進入時には完璧にデコティスのイン側にマシンを進め、この時点でパッシングは8割方終了していると言ってもいいほど。なんですが、同時にデコティスがニコレッティの位置を確認しているにも関わらず、中途半端なライン取りで不必要な接触が起こりデコティス、コースアウト…
このケース、デコティスのポジションならば逆にマシンをアウトラインに振り、クロスラインでコーナ立ち上がり加速勝負に持ち込むのがパッシング仕掛けられた側の常套手段のひとつ。なんとも中途半端な走行ラインがデコティスの大きなタイムロスにまでつながってしまいました。
ニコレッティの飛び込みも素晴しいのですが、レース経験豊富なデコティスらしくない判断ミス。残念!
いずれのシーンもフェニックスSXでは多くのパッシングが行われていたセクション。狭いスーパークロスコースでバトルの難しさ、奥の深さを表しているものばかり。一見、普通のブロックパスやTボーンアタックに見えるパッシングの裏側(その前のタイイング)でこうした熾烈な攻防が行われているのです。いや〜、スーパークロスって、ホント面白い!!
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