ヤバすぎるスキル|ケン・ロクスンのライアン・ダンジーへの激烈パッシング
2017 AMAスーパークロスRd.2 サンディエゴ、450SXメインレースで見せたケン・ロクスン(ホンダ)のライアン・ダンジー(KTM)へのパッシングシーンが素晴らしすぎた件!
インサイドからのセオリー通りのパッシングに見えますが、そこには複数の要素が絡み合った上でのロクスンによるダンジー攻略の瞬間だったのです。
エンジョイ!
@ F S 1
「キレ感!」パッシングしたコーナーだけに目が奪われがちですが、その前のトリプルジャンプからロクスンのダンジー攻略がスタート。
トリプルジャンプへのアプローチで、思うような加速が出来なかったダンジーは、サスペンションのリバウンドにより滞空時間が長いジャンプとなってしまった上に、着地時にベストラインをタイヤ数本分アウト側に外したことにより、ピットエリア手前のシングルジャンプにもベストラインで進入することが出来ませんでした。
加速、着地、アプローチと、いずれもミスと呼ぶには至らないようなダンジーの些細な「ミス」が複数重なった瞬間を今季絶好調ロクスンが見逃すはずはありません!
トリプルジャンプ滞空時間中にダンジーの「ミス」に気付いたロクスンはここぞとばかりにピットエリア前のジャンプでベストラインよりも更にイン側のライン目がけてスクラブしながら飛び込み、そのままダンジーへのブロックパスに成功に。さすがのダンジーも為す術なし。
大会通してパッシングポイントのひとつであったコーナーですが、コーナーへの進入ラインが限られており、実力が拮抗したライダー同士でのバトルではパッシング成功に至らないようなセクションでした。
ダンジーのミスもありましたが、緩いカーブ上のシングルジャンプ着地からのコーナー進入という地味に難易度高めのセクションで思い切った仕掛けを可能とする、ロクスンとフルモデルチェンジした2017 CRF450Rとのマッチングの好相性もうかがい知ることが出来るパッシングシーン。今季ここまでのロクスン絶好調を象徴するかのような激烈パッシングスキルでした。
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pc: Garth Milan/Red Bull Content Pool