450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 第16戦 デンバー
【追加:リザルト雑感】
2023 AMAスーパークロス 第16戦 デンバー。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。
標高1,600メートル、高地によるフィジカルとマシンへの影響も試される、NFLデンバー・ブロンコス本拠地の屋根なしフットボールスタジアムが舞台。このレース含めてシリーズは残り2戦。コロラド州在住のポイントリーダー、イーライ・トマックのホームレースということで熱狂的な大観衆の前での活躍が期待されます。
エンジョイ!
【450SX 決勝リザルト】
1. Chase Sexton (HON), 28 laps – 今季5勝目! トマックのアキレス腱断裂によるシリーズ離脱確定を受けて事実上、次戦の最終戦でタイトルはセクストンが獲得することが自動的に決定というドラマ&大波乱。レース中はトマックの失速をマシントラブルかホイール破損と考えていて、レース後に足首の負傷を知り複雑な心境だとコメント。レース内容では高地ということで身体への影響もあったとのこと。セクストン初450SXタイトルは、ホンダにとって20年振りもSX最高峰クラス王座(2003年リッキー・カーマイケル)となります。転倒自滅で勝利を逃した3月末のシアトルSX後に思い切って休養を取り、リセット出来たことで状況好転のきっかけになったと。度重なる転倒自滅レースでタイトル争い絶望的な状況下でも、かねてより発言してきた「勝負は最後の最後まで分からない」と言い続けてきた言葉の重みと説得力にシビれます。
2. Ken Roczen (SUZ), +08.361 – 今季6度目の4戦連続表彰台登壇。スタート1コーナーで転倒最後尾からの追い上げ直後に他ライダーのマルチクラッシュの影響でマシンストップもありながらも混戦内でこのレースのベストラップ記録。ヒートレースも勝利しており、転倒がなければ優勝争いに絡めたであろう好調ぶり。1コーナー転倒の要因のひとつとして考えられるグリッドイン側からのスタートについては、ゲート後の轍の状態が良かったのでリスク承知でインからスタートしたと振返りました。スタート出ていただけに転倒は残念。優勝争いやセクストンとのバトルは次戦に持ち越しと豊富を語っています。
3. Adam Cianciarulo (KAW), +24.452 – 2年半振り、今季初となる涙の表彰台。タイムドプラクティス、ヒートレースから好調を維持。度重なる負傷から徐々に調子を取り戻しているもののレース後半ではラップタイムを大きく落とす。プライベートでも親交深い3名で表彰台独占。シーズン当初はペースが上がらず苦戦、インディアナポリスSXを転機に改めて自身と向き合い、ポジティブ面を重要視し調子を上げてきたと語りました。過去数シーズン、負傷に苦しめられたシアンサルーロが表彰台で語った「Winners are just losers who don’t give up」という言葉は単語のチョイスや表現方法の違いはありますが、有名な名言のひとつ。「勝者とは、決してあきらめない人のことだ」という意味。じーん… 胸アツ! 下田丈選手に表彰台登壇を宣言していたとのコメントもあり。
4. Justin Hill (KTM), +45.389 – 元250SX王者のプライベートライダーが現役引退・復帰を経てキャリアベストリザルト更新! フルモデルチェンジ果たした2023年モデルではなく。2022年モデルでレース参戦中(兄ヒルも同様)。最終戦では表彰台も狙っていくと強気な発言。
5. Shane McElrath (SUZ), +1 lap – キャリアベストリザルト記録。
6. Dean Wilson (HON), +1 lap – 今季ベストリザルト記録。
7. Josh Hill (KTM), +1 lap – 今季初一桁フィニッシュのベストリザルト。3度目のヒル兄弟揃ってのトップ10フィニッシュ
8. Kyle Chisholm (SUZ), +1 lap – 今季ベストリザルト記録。
9. Grant Harlan (YAM), +1 lap
10. Justin Starling (GAS), +1 lap
11. Anthony Rodriguez (HON), +1 lap
12. Joshua Cartwright (KAW), +2 laps
13. Cade Clason (KAW), +2 laps
14. Fredrik Noren (KAW), +2 laps
15. Michael Hicks (HON), +2 laps
16. Devin Simonson (KAW), +2 laps
17. Tristan Lane (GAS), +2 laps
18. Logan Karnow (KAW), +3 laps
19. Lane Shaw (GAS), +4 laps
20. Kevin Moranz (KTM), +4 laps
21. Colt Nichols (HON), +23 laps
22. Eli Tomac (YAM), +25 laps – ホームレース迎えたポイントリーダーにまさかの大事件発生! アキレス腱断裂によるシリーズ離脱確定…。18点差リードで残り2戦という、2年連続3度目の450SXタイトル確定ムードからのAMAスーパークロス史に刻まれる大波乱、悲劇が起こってしまいました。
【450SX ポイントランキング 16 of 17】
1. Chase Sexton (HON), 346 points(5勝) – 最終戦前に7点差リードでポイントリーダー浮上。トマックの負傷シリーズ離脱を受け、最終戦前に事実上の新SX王者となることに。
2. Eli Tomac (YAM), 339(7勝) – アキレス腱断裂。負傷シリーズ離脱へ…。
3. Cooper Webb (KTM), 304(2勝) – 脳震盪。負傷シリーズ離脱。
4. Ken Roczen (SUZ), 303(1勝)– アクティブライダー最上位ながらもセクストンと43点差。最終戦でセクストン逆転不可能ですが最終戦でランキング3位浮上はほぼ確実とみるべきでしょう。
5. Justin Barcia (GAS), 267(1勝) – 鎖骨骨折。負傷シリーズ離脱。
6. Jason Anderson (KAW), 242 – 頚椎骨折。負傷シリーズ離脱。
7. Aaron Plessinger (KTM), 213
8. Adam Cianciarulo (KAW), 191 – 1順位浮上
9. Justin Hill (KTM), 191
10. Dean Wilson (HON), 182
11. Christian Craig (HUS), 150
12. Colt Nichols (HON), 141
13. Shane McElrath (SUZ), 135
14. Josh Hill (KTM), 132
15. Kyle Chisholm (SUZ), 103
16. Benny Bloss (YAM), 91
17. Joey Savatgy (KAW), 85
18. Kevin Moranz (KTM), 84
19. Grant Harlan (YAM), 81
20. Justin Starling (GAS), 79
250SX決勝ハイライトビデオ|2023 AMAスーパークロス 第16戦 デンバー
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