レースビデオ&リザルト|2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦 ガルダ・トレンティーノGP(イタリア)
2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦(第18戦) ガルダ・トレンティーノGP(イタリア)のMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。
新型コロナウィルス感染拡大の影響によるシリーズ中断、レーススケジュール見直しで全20戦から全18戦に短縮された今季シリーズも遂に最終戦。シリーズ最後の3戦(第16戦〜最終戦)はイタリア、トレンティーノでの1週間・3連戦「トリプルヘッダー」として開催。新型コロナウィルス感染再拡大中のヨーロッパ。最終戦も無観客大会として行われました。
MXGPクラスはティム・ガイザー、MX2クラスはトム・ビアルが最終戦を前にタイトル確定済。しかし、カイローリとシーワーのMXGPクラス僅差のランキング2位争いやゴーティエ・ポーラン&クレマン・デサールのGPレジェンドの引退レースと、見どころ多い一戦となりました。エンジョイ!
【MXGP 総合結果】
1. Tim Gajser (SLO, HON), 2-1.
2. Romain Febvre (FRA, KAW), 1-2.
3. Gautier Paulin (FRA, YAM), 4-3.
4. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 3-4.
5. Clement Desalle (BEL, KAW), 7-7.
6. Arnaud Tonus (SUI, YAM), 5-9.
7. Jordi Tixier (FRA, KTM), 11-8.
8. Evgeny Bobryshev (RUS, HUS), 9-10.
9. Brian Bogers (NED, KTM), 22-5.
10. Brent Van doninck (BEL, YAM), 26-6.
前戦で2年連続チャンピオン確定済のガイザーが貫禄の今季最多となる5度目の総合優勝(ホンダファクトリー史最多の28勝)。楽しむことを目的に最終戦に挑んだというガイザーはレース1でフェーブルとのバトルに破れはしたもののレース2では先行逃げ切り勝利でシリーズを締めくくりました。総合2位はカワサキ移籍後の完全復調を改めて印象づけたフェーブル。レース2でもガイザーを僅差で追う展開でしたがミスによりガイザーの独走を許す結果に。とはいえ最終戦を表彰台で終えられたことには満足しているとのこと。総合3位には、引退レースでポーラン! 最後のレースとなるレース2でホールショット獲得から上位バトルを繰り広げ、最終的には単独3位でフィニッシュ。チームメイトのシーワーと同点ながらレース2の順位優先で表彰台登壇し、GPレースキャリアを終えました。感動! 引退レースでの上位バトルを楽しめたと語り、チームやスポンサーへの感謝し、最高の気分でキャリアを終えられたとコメント。GP通算総合優勝 12勝、GP通算レース勝利 22勝、GP通算表彰台登壇 60回、ネイションズ優勝 5回(11大会連続代表選出)と輝かしい戦績を残しポーランは現役引退へ。
【2020 MXGP ポイントランキング】
1. Tim Gajser (SLO, HON), 720 points
2. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 618
3. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 599
4. Romain Febvre (FRA, KAW), 572
5. Gautier Paulin (FRA, YAM), 505 – 今季限りで引退
6. Jorge Prado (ESP, KTM), 476 – 新型コロナウィルス感染中
7. Clement Desalle (BEL, KAW), 466 – 今季限りで引退
8. Glenn Coldenhoff (NED, GAS), 375 – 負傷シリーズ離脱
9. Jeremy Van Horebeek (BEL, HON), 316
10. Brian Bogers (NED, KTM), 298
レース2スタート直後の接触でカイローリはシフトペダル破損によりリタイア。シリーズ再開後はヒザの故障が悪化しトレーニングも思うように出来ない中で健闘続けましたが、最終戦でランキング2位から3位に転落する悔しすぎるシリーズ幕切れに。とはいえ、シリーズ終盤戦の勢いは完全にシーワーが勝っており。今季MXGPクラス初優勝も果たしたシーワーの勢いと逆転を称えるべきでしょう。
【MX2 総合結果】
1. Ben Watson (GBR, YAM), 3-1.
2. Tom Vialle (FRA, KTM), 1-5.
3. Maxime Renaux (FRA, YAM), 2-4.
4. Jed Beaton (AUS, HUS), 7-2.
5. Isak Gifting (SWE, GAS), 6-3.
6. Conrad Mewse (GBR, KTM), 8-7.
7. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 13-6.
8. Alvin Östlund (SWE, HON), 12-8.
9. Morgan Lesiardo (ITA, HON), 11-10.
10. Stephen Rubini (FRA, HON), 5-17.
年齢制限レギュレーションで来季はMXGPクラスにステップアップ確定のワトソンがMX2クラス最後のレースでキャリア2度めの総合優勝、3度目のレース勝利でシリーズを締めくくりました。来季はヤマハファクトリーからMXGPクラス参戦が決定しています。総合2位は前戦で初タイトル獲得済のビアル。レース1では得意のスタート逃げ切り勝利もレース2では3度の転倒とらしくない展開となりましたが無事に表彰台登壇。総合3位にはシリーズ後半戦で一気にその実力を開花させたルノーが入賞。
レース2でワトソンを追い詰めていたへールツは今大会も転倒。その転倒で方を負傷し、脱臼もしくは鎖骨骨折のダメージで要手術では?とのモトゴシップ。大躍進した今季ヘールツは残念すぎるシリーズ最終戦に。
【2020 MX2 ポイントランキング】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 759 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 679
3. Maxime Renaux (FRA, YAM), 581
4. Jed Beaton (AUS, HUS), 564
5. Ben Watson (GBR, YAM), 551
6. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 540
7. Roan Van De Moosdijk (NED, KAW), 466
8. Conrad Mewse (GBR, KTM), 365
9. Ruben Fernandez (ESP, YAM), 343
10. Stephen Rubini (FRA, HON), 279
チャンピオンのビアルは、総合優勝7回、表彰台登壇14回、レース勝利14回、ノーポイント1回と安定感だけでなくしっかりと勝星も積み上げてのフル参戦2年目のキャリア初王者。ランキング4位争いしていたオルセンでしたが転倒もあり気付けば、総合優勝ワトソンが逆転でランキング5位滑り込み成功!
Juan Pablo Acevedo