レースビデオ&リザルト|2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第17戦 ピエトラムラタGP(イタリア)
2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第17戦 ピエトラムラタGP(イタリア)のMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。
新型コロナウィルス感染拡大の影響によるシリーズ中断、レーススケジュール見直しで全20戦から全18戦に短縮された今季シリーズも残り3戦に。そして、その3戦(第16戦〜最終戦)はイタリア、トレンティーノでの1週間・3連戦「トリプルヘッダー」として開催。新型コロナウィルス感染再拡大中のヨーロッパ。トレンティーノ3連戦の2戦目となる今大会も無観客大会として行われました。
今大会でMXGPクラス、MX2クラスのポイントリーダーであるガイザーとビアルは共に最終戦を前にチャンピオン確定濃厚な状況。今大会もある意味、2020年シーズンらしい上位陣の転倒や波乱も起こっています。エンジョイ!
【MXGP 総合結果】
1. Tim Gajser (SLO, HON), 2-1.
2. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 1-3.
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 5-2.
4. Clement Desalle (BEL, KAW), 4-4.
5. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 6-5.
6. Alessandro Lupino (ITA, YAM), 3-11.
7. Brian Bogers (NED, KTM), 8-6.
8. Gautier Paulin (FRA, YAM), 9-7.
9. Brent Van doninck (BEL, YAM), 7-9.
10. Ivo Monticelli (ITA, GAS), 14-8.
レース1終了時点で2年連続、自身4度目のGPタイトル確定したガイザーが総合優勝。タイトル獲得に華を添えました。レース1でトラブル発生したクラッチを使用せずに追い上げての2位。チャンピオンゼッケン1番で出走した赤旗再スタート後のレース2はホールショットからフェーブルの猛追を退け、チャンピオンとしての実力をまざまざと見せつけるような勝ちっぷりはお見事。総合2位は、再び好調の波を引き寄せているシーワーがレース1勝利で本来のポテンシャルを披露。これまで苦手としていた同会場で自身初タイムドプラクティス最速ラップが自信となったとのコメント。総合3位には、レース2で新王者ガイザーを苦しめたフェーブル。レース1でもライディングには満足していたそうですが、スタートに失敗とのこと。カワサキ移籍後、確実に安定感と調子を上げてきているだけに最終戦での活躍に期待。
【2020 MXGP ポイントランキング 17 of 18】
1. Tim Gajser (SLO, HON), 673 points – チャンピオン確定
2. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 584
3. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 580
4. Romain Febvre (FRA, KAW), 525
5. Jorge Prado (ESP, KTM), 476 – 新型コロナウィルス感染中
6. Gautier Paulin (FRA, YAM), 467 – 今季限りで引退
7. Clement Desalle (BEL, KAW), 438 – 今季限りで引退
8. Glenn Coldenhoff (NED, GAS), 375 – 負傷シリーズ離脱
9. Jeremy Van Horebeek (BEL, HON), 316
10. Brian Bogers (NED, KTM), 282
最終戦前にガイザーがチャンピオン決定。シリーズ終盤で一気に失速した感のあるカイローリに僅か4点差にシーワーが急接近。ランキング2位争いが、最終戦の大きな見どころとなるでしょう!
【MX2 総合結果】
1. Jago Geerts (BEL, YAM), 5-1.
2. Ben Watson (GBR, YAM), 4-2.
3. Jed Beaton (AUS, HUS), 2-4.
4. Maxime Renaux (FRA, YAM), 7-3.
5. Thibault Benistant (FRA, YAM), 3-5.
6. Ruben Fernandez (ESP, YAM), 8-6.
7. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 6-8.
8. Tom Vialle (FRA, KTM), 1-23.
9. Stephen Rubini (FRA, HON), 11-7.
10. Alvin Östlund (SWE, HON), 13-9
タイトル争いには破れたもののレース2勝利のヘールツが今季6度目の総合優勝(レース勝利14勝目)。持ち前のスピードを披露しますが相変わらずミスが多すぎる印象…。総合2位はロンメル3連戦で一気に調子を上げてきたワトソン。ヤマハファクトリーの総合1、2フィニッシュに貢献。総合3位には、オーストラリア人ライダーのビートン。成績に波あるライダーですが、好スタート決まると確実に表彰台圏内に顔を出せるスピードが魅力。レース2では表彰台獲得に全力で挑んだとコメント。
レース1勝利でGPフル参戦2年目にして初GPタイトル獲得したビアル。タイムドプラクティス時のペナルティでグリッド順最後尾の処分が下されるも大外からホールショット獲得して、得意の勝ちパターンでチャンピオンを勝利で確定。ガイザー同様にチャンピオンゼッケン1番で出走のレース2では、シフトペダル破損のトラブルでピットイン。レースは完走しています。親子2代のGPライダーで息子が悲願のタイトル獲得劇。
【2020 MX2 ポイントランキング 17 of 18】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 718 points – チャンピオン確定
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 661
3. Maxime Renaux (FRA, YAM), 541
4. Jed Beaton (AUS, HUS), 528
5. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 517
6. Ben Watson (GBR, YAM), 506
7. Roan Van De Moosdijk (NED, KAW), 454
8. Conrad Mewse (GBR, KTM), 338
9. Ruben Fernandez (ESP, YAM), 332
10. Stephen Rubini (FRA, HON), 259
ビアルのタイトル確定後、注目はランキング4位、5位のハスクバーナファクトリー勢同士の争いでしょう。
Ray Archer, Kawasaki Racing Team