レースビデオ&リザルト|2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第6戦 イタリアGP
2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第6戦 イタリアGPのMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。
新型コロナウィルス感染拡大の影響によるシリーズ中断で、8月上旬から約5ヶ月振りにMXGPシリーズが再開されています。ラトビアでの3連戦に続いて、第6戦〜第8戦はイタリアのファエンツァ同一会場での3連戦となります(第9戦〜第11戦はイタリア、マントヴァ3連戦)。
2012年以来となるファエンツァでのGP開催。ハードパック路面のタイトなコースレイアウトはレーシングラインが限られ、抜きどころが少なく、上位陣ラップタイムも僅差で全レースでスタート直後から熾烈なバトルが繰り広げられることに。
ファエンツァ3連戦(第6戦〜第8戦)も「1週間、3連戦」という異例のレースカレンダー。コロナ禍での再開後MXGPシリーズは予選日なし、決勝日「1日のみ」のタイムドプラクティス、決勝2レース制で開催。エンジョイ!
【MXGP 総合結果】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 1-1.
2. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 2-2.
3. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 3-3.
4. Romain Febvre (FRA, KAW), 6-4.
5. Jorge Prado (ESP, KTM), 4-6.
6. Tim Gajser (SLO, HON), 8-5.
7. Glenn Coldenhoff (NED, GAS), 7-8.
8. Mitchell Evans (AUS, HON), 9-7.
9. Gautier Paulin (FRA, YAM), 5-11.
10. Arminas Jasikonis (LTU, HUS), 10-9.
ハーリングスが今季初ピンピン完全優勝で4度目の総合優勝獲得。そしてGP通算90勝獲得! 両レース共に思いの外、コースが荒れずにラインが限られており、ディフェンシブなライン取りのプラドが疲れるのを待って勝負を仕掛けたと語り、今季のハーリングスを象徴するかのようなスピードよりも確実性を優先させる完璧な勝利。総合2位にはGP再開後の好調を両レースで揃えてきたシーワー。ハーリングスに詰め寄るシーンもありましたが、勝負を仕掛けるスキは全くなかったと完敗を認めたコメント。しかし、レース通じて混戦で追い上げてこれる勝負強さは今後の活躍に期待。総合3位には地元イタリアのV9王者カイローリ。痛めているヒザが完治しないままの苦しいレースに。苦手のコースと自ら語り、細かいミスも目立ちましたが首位が見える位置での両レース3位はさすがといったところか。
因みに8年前の2012年ではMXGPクラス優勝カイローリ、MX2クラス優勝ハーリングス。当時からレッドブルKTM勢カイローリ&ハーリングスの強さは変わらないという事実。
【2020 MXGP ポイントランキング】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 263 points
2. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 203
3. Tim Gajser (SLO, HON), 196
4. Arminas Jasikonis (LTU, HUS), 186
5. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 178
6. Glenn Coldenhoff (NED, GAS), 173
7. Gautier Paulin (FRA, YAM), 155
8. Jorge Prado (ESP, KTM), 153
9. Clement Desalle (BEL, KAW), 146
10. Romain Febvre (FRA, KAW), 137
ハーリングスのポイントリードは60点差に! ガイザーが転倒を繰り返し苦戦…。カイローリがランキング2位浮上。ハーリングスとガイザーは67点差へ拡大。
【MX2 総合結果】
1. Maxime Renaux (FRA, YAM), 2-1.
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 1-3.
3. Tom Vialle (FRA, KTM), 4-2.
4. Mathys Boisrame (FRA, KAW), 3-4.
5. Jed Beaton (AUS, HUS), 6-6.
6. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 9-7.
7. Stephen Rubini (FRA, HON), 7-11.
8. Jan Pancar (SLO, KTM), 8-12.
9. Conrad Mewse (GBR, KTM), 5-17.
10. Mattia Guadagnini (ITA, HUS), 15-8.
マクシム・ルノーがキャリア初レース勝利&総合優勝! 昨年のネイションズでビアルの代表解任後にフランス代表MX2クラスに起用された逸材。好スタートと積極的なレーススタイルで初勝利を呼び込みました。総合2位はヘールツ。総合3位にはビアル。
【2020 MX2 ポイントランキング】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 257 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 254
3. Maxime Renaux (FRA, YAM), 196
4. Jed Beaton (AUS, HUS), 178
5. Roan Van De Moosdijk (NED, KAW), 169
6. Mathys Boisrame (FRA, KAW), 166
7. Ben Watson (GBR, YAM), 139
8. Conrad Mewse (GBR, KTM), 115
9. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 115
10. Mikkel Haarup (DEN, KAW), 105
ビアルのポイントリードは、3点差に…。得意のスタート生かしたビアルの安定感に対して、勝利数で上回るヘールツとのタイトル争い本格化です!
Ray Archer