ヤバすぎるスキル|遂に実現450SX因縁首位バトル「ウェブ VS. シアンサルーロ」@ 2020 サンディエゴSX

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2020 AMAスーパークロス 第6戦 サンディエゴ、本戦も非常に見所満載の一戦となったわけですが、最大のトピックはディフェンディングチャンピオンのクーパー・ウェブが今季初優勝を果たしました。開幕戦直前の体調不良から苦戦が続いた序盤戦でしたが、開幕から続いた西部ラウンド連戦最後のサンディエゴで勝利を手にし、東部出身で荒れたコンディションで強みを発揮するウェブにとっては非常に大きな価値ある1勝となりました。

 

 

キッズ時代からのライバルとして広く知られるディフェンディングチャンピオンのウェブと今季から450クラス参戦開始のアダム・シアンサルーロ。お互いにアマチュアタイトル獲得する超の付くトップアマチュアでしたが、実力・認知度共に当時は圧倒的にシアンサルーロが格上の存在という過去がありましたが、プロデビュー後はシアンサルーロの負傷も続き、立場は逆転。プロデビュー後に早々と3冠達成、昨年には遂に最高峰AMAスーパークロス450SX王者にも輝いたウェブがシアンサルーロよりも先に頂点へ。

 

そのキッズ時代からの因縁のライバル「ウェブ VS. シアンサルーロ」が最高峰450SXクラスの首位バトルを繰り広げる時が、遂にやってきました。スタート直後から、首位シアンサルーロを僅差でウェブが追う展開。レースが動いたレース終盤パッシングシーンをチェック。上記ライバル史を軽く頭に入れていただいて… エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

この大会、最大のパッシングポイントでディフェンシブなイン側ラインを選択したシアンサルーロをアウトからラインを交差させ、ウェブが思い切った仕掛けでトップ浮上。シアンサルーロの反撃を警戒する動きあったウェブですが、首位浮上後は徐々にリードを広げて今季初優勝。

 

 

開幕戦からタイムドプラクティス最速ラップ連続記録更新中のシアンサルーロ。一度はパスされたウェブを直後に従え、持ち前のスピードで序盤にウェブを引き離せればシアンサルーロの初優勝の可能性も高かったと思います。しかし、レース終盤に向けての勝負強さに定評あるウェブがシアンサルーロに付いていければ、ウェブの逆転勝利というのが、レース序盤の両者から感じた印象。

 

因縁の対決というのは古くからのコアなレースファンであれば知っている関係。記者会見等で度々話題となってきたそのライバル関係をレースファン以上に感じていたのは当然、ウェブとシアンサルーロの当人同士だったはず。今季勝利無しのディフェンディングチャンピオンのウェブと450ルーキーながらもプロデビュー後はウェブに後塵を拝し続けてきたシアンサルーロによるレース通して僅差で争われた首位バトルはドラマが凝縮された緊張感ある好バトルとなりました。

 

 

ウェブの勝負強さが勝利を呼び込んだ最大の要因ではあるのでしょうが、レース終盤の逆転劇を可能としたのは、パッシングポイントではなく、多くのライダーを苦しめたコーナー挟んで2連続でレイアウトされたフープス。

 

レース途中からメインラインが崩れてくる路面状況で、いち早くフープス攻略をジャンプで飛び越すスキルに変更したウェブ。後方からラインや攻略法を試せるアドバンテージを生かした結果、フープスを強みにレース中盤以降はシアンサルーロの背後にピタリと接近することに。逆の立場だったら… シアンサルーロもフープス攻略法を変更出来ていたら…。また結果は変わっていたのかもしれません。

 

レースフォーマット変更以降、全レースで事実上、周回数増加。4ストロークマシンのパワーもあり、荒れていく路面コンディションに対応していくテクニックも現在のスーパークロスでは必須スキルであることを証明したかのようなレース。今後のAMAスーパークロスをより楽しむためにも路面コンディションに対応していくライダー達のスキルやレース運びに注目出来ると、よりレースを楽しめることとなるでしょう!

 

450SXハイライトビデオ|2020 AMAスーパークロス 第6戦 サンディエゴ

Octopi Media


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