【新ラストラップ男】勝負師C・ウェブの超絶パッシング術

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2連勝を引き寄せた「ココしか無い!」という究極なパッシングシーンをまとめました。

まず、パッシングを仕掛けたコーナーについて。アウト側から加速しないとコーナー立ち上がりのトリプルを飛び越せないレイアウト。コース中での数少ないパッシングポイントの一つでした。

前を走るバウワーズ、接近戦でのキャリアも充分、試合巧者の強者ですから本人の中では油断というよりもウェブとの距離を問題ないだろうと確信してのアウトライン選択でしょう。

後ろのウェブにしたらレースフィニッシュまで残すコーナー3つも事実上パッシングを仕掛けられるポイントとしたらここしかないとの判断だったそうです。その証拠にコーナー手前のフープスを迷いゼロの全開で駆け抜けていきます。

そして、イン側に飛び込んだウェブがバウワーズのラインを押さえるような形でパッシング成功!バウワーズも更にアウト側から対処しようとしますが時すでに遅し、バランスを崩しコースアウトへ。

別の角度だと…

MotoXAddicts.comさん(@motoxaddictscom)が投稿した動画


この角度で見ると、バウワーズのコースアウトがウェブとの接触が原因ではないのが分かります。接触が仮にあった?としてものはウェブがラインを奪った後のこと。

レース雑感でも書きましたが、二人は同じトレーナーの下でトレーニングする間柄。モトゴシップ的な揉め事に発展するかと思いきやバウワーズはウェブに対してのコメントで「逆だったら同じことをした」大人な対応。お互いリスペクトありきでのラストラップでの攻防だったのでしょう。

接触についてはウェブは「無かった」とコメントしていて、仮にバウワーズがイン側を抑えたらアウトからトリプルを飛んでパッシング仕掛けるつもりだったと、チェスのような駆け引きがあったと語っています。バウワーズのラインミスを指摘するよりも、今回はウェブの方が上を行っていたということですね。渋ーっ!

ウェブはヒートレースでもJ・ネルソン相手にラストラップで逆転し、一晩で2度ラストラップでの大逆転劇を披露。昨年の250SXウエスト王者J・アンダーソンの勝ちっぷりを思わせる快勝でした。

スピード、勝負強さはフェニックスとアナハイム2で見せつけたウェブですが、残る課題はスタートでしょう。今回のようなスタート直後15番手以降では追い上げ中の転倒やトラブルのリスクも高まります。せめて5番手前後でオープニングラップをクリア出来ればこの先もウェブが表彰台の頂点に立つ確率はグッと上がりそうです!


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